人生100歳時代と言われている中で歯にも寿命があることは
皆様ご存知でしょうか。
成人の歯の数は、人によって28本~32本といわれており、厚生労働省の調べによると、
50歳以上から、だいたい2年に1本ほど歯が失われてしまっているそうです。
60歳では歯が17.8本くらいになっているとされており、
80歳を過ぎると一人当たりの平均が4.6本となっているそうです。
歯が20本以上あると食生活に不便なく満足することが出来ると言われているため、
それよりも下回っているのが高齢者の現状です。
また、高齢者では歯の喪失だけではなく、歯周病も進んでしまうことで
口腔内状況が複雑となり、確実な歯口清掃が困難になります。
口腔内を悪化させる原因の歯周病ですが、一体どんな病気なのでしょうか。
今回は歯周病についてご紹介いたします。
参考文献
歯周病とは?
歯周病は歯と歯茎の隙間に侵入した細菌(たまった歯垢)が、
歯肉に炎症を引き起こす病気です。
歯肉が腫れたり歯茎から出血し最終的に歯を支える骨が溶けて、
歯が抜け落ちてしまうほど重症になることがあります。
歯周病は歯周病原菌といわれる細菌が関わっていると言われており、
歯肉で繁殖した細菌は毒素を出すため、その毒素が炎症を起こし、
腫れたり出血しやすくなります。
進行していくと、歯と歯肉に隙間ができる歯周ポケットと呼ばれる
状態になり、さらに歯周病原菌が繁殖しやすくなってしまいます。
それでは、実際の自分の歯はどうでしょうか。
参考文献
歯周病のセルフチェックをしてみよう
初期段階では自覚症状がでてこないため、セルフチェックで
自分の歯の状態を確認してみましょう。
◆チェック項目◆
・朝起きたときに、口のなかがネバネバする。
・歯みがきのときに出血する。
・硬いものが噛みにくい。
・口臭が気になる。
・歯肉がときどき腫れる。
・歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
・歯がグラグラする。
気になる項目があったら、歯科医療機関での検査を受けてみてはいかがでしょうか。
引用文献
厚生労働省 e-ヘルスネット 「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」 執筆:内藤 徹
さいごに
歯周病が悪化すると歯が抜けるだけではなく、全身に影響を与えてしまいます。
高齢者にとって口腔ケアが歯の寿命だけではなく、健康寿命にも関わってくるので、
正しい口腔ケアをすることが大切です。
今からしっかりと口腔ケアをして、歯の維持を心がけましょう!
口腔ケアについては下記リンクにて詳しい情報をまとめてますので、
ご参考下さいませ。