年を取るにつれて、体や心の変化を感じることはありませんか?
年をとっても毎日を元気に過ごしていくためには、フレイル予防が大切です。
今回は、国策としても対策が進められている「フレイル」についてご紹介します。
フレイルとは?
「フレイル」とは、日本老年医学会が2014年に提唱した「老い」の新概念です。
年齢を重ねるにつれて体や心の活力が低下した状態のことを指します。
フレイルは健康な状態と要介護状態の間の段階とされ、多くの人がフレイルの段階を経て要介護状態に陥ると考えられています。
厚生労働省の調査によると、介護保険法の要介護または要支援と認定された方の「介護が必要になった主な原因」は、要介護者の12.1%、要支援者では16.2%が「高齢による衰弱」とされています。
フレイルは、正しく対処することでその進行を遅らせたり、健康な状態に戻すことができるといわれています。
まずは身近なところから、フレイル予防を取り入れていきましょう!
フレイル予防の3つのポイント
フレイル予防には必要なのは、特別なことではありません。
日々の生活を少しづつ見直すことで、健康的な日々を過ごしましょう。
フレイルを予防するためには、3つのポイントを抑えることが大切です。
①栄養
毎日の食事が活力の源になります。
バランスの良い食事を心がけ、1日3食よく噛んで食べましょう。
タンパク質を含む食品をとるように意識すると、フレイル予防により効果的です。
フレイル予防のための食事のとり方は、厚生労働省が作成した「食べて元気にフレイル予防」にわかりやすくまとめられています。ぜひ参考にしてみてください。
②身体活動
家の中で座りっぱなしの生活をしていませんか?
体を動かすことは、筋肉の衰えを防ぐだけでなく、食欲や心の健康とも結びついています。
まずは家事や散歩などで、今より10分多く体を動かすことから始めてみましょう。
家の中でもできる様々な運動を厚生労働省が紹介しています。自分に合ったものを探してみてください。
③社会参加
地域のボランティア活動や習い事への参加によって、人と話しつながりを持つことが理想的です。
しかし、昨今においては人の集まる通いの場が減少しています。
外に出かけて人と会うことがはばかられる今、ご家族とこまめな連絡を取り合うことが高齢者の孤独を防ぎます。
さいごに
いかがでしたか?
フレイルの予防には、「しっかり噛んで、しっかり食べること」、「運動をすること」、「社会参加をすること」をバランスよく実践することが非常に大切です。
自分事として前向きにとらえて行動してみると、毎日いきいきと健康的な生活をより長く
送ることができるでしょう。