
皆様、高齢社会白書というものはご存知でしょうか。
高齢社会白書は毎年政府が高齢化の状況や高齢社会対策の
実施の状況などについて記載している報告書のことです。
内閣府より、令和3年版の高齢社会白書が
発行されておりますので、今回は、その内容の一部から
高齢者の今後の傾向についてご紹介いたします。
65歳以上の一人暮らしの今後の傾向は?
内閣府の調査によると、65歳以上の一人暮らしの人は男女ともに増加傾向にあり、
2025年には、男性16.8%、女性23.2%が一人暮らしになると推測されています。
人数でいうと約751万人となり、2020年から5年間で
約5万人も増加すると予想されています。
理由の一つとしては、65歳以上の人口が増加したことで、
死亡者の実数は増加している傾向にあります。
しかし、生活環境の改善や食生活・栄養状態の改善、医療技術の進歩などにより、
年齢調整死亡率が大幅に下がるようになりました。
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年齢調整死亡率とは?
基準となる集団(モデル人口)の年齢構成を用いて
集団の年齢構成のゆがみを補正した死亡率のこと。
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介護が必要になった理由とは?
平成30年度末では要介護・要支援の認定を受けた人は645万人を超え、
要介護者は、第1号被保険者の18.3%を占めています。
被保険者の中で、65~74歳で要介護認定を受けた方は2.9%に対し、
75歳以上では23.0%となり、75歳以上になると
要介護認定を受ける人の割合が大きくなることが分かりました。
介護が必要になった主な原因は、「認知症」が一番多く18.1%、
次に「脳血管疾患(脳卒中)」15.0%、
「高齢による衰弱」13.3%の順になっています。
男女別では、男性が「脳血管疾患(脳卒中)」の割合が多く、
女性は「認知症」の割合が特に高くなっています。
さいごに
高齢者の今後の傾向を知ることで、予防や将来の備えに
生かすことができるのではないでしょうか。
特に男女によって介護の理由は異なるので、
それぞれに特化した対策や、介護の方針などをご家族様と
一緒に話し合うことをおススメしております。
ご高齢者様をそっと見守る「スリーSみまもりサービス」も
合わせてご検討いただけますと幸いです。