歌は古来から人々の生活のなかにあり、私たちの日常にも深く根付いています。
また、歌は記憶や感情と深く結びつくといわれ、誰しも好きな歌や思い出の歌があるのではないでしょうか。
普段それとなく口ずさんでいる歌が、健康にまつわる様々な効果を持つことをご存じですか?
今回は、歌の持つ効果とその楽しみ方をご紹介します。
歌が高齢者に与える効果とは
①リラックスやストレス軽減
これまでに誰かの歌で元気が出たり、落ち着くことができたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
心地よい音楽を聴くことで、抑うつ・不安感が軽減されたという研究結果もあります。
また、大きな声で歌うことでストレスが発散でき、自律神経や血圧が安定するという効果も期待できます。
②脳の活性化
歌詞を読んだり、情景を思い浮かべたりすることで、脳が活性化します。
また、リズムをとったり声を出して歌うことも脳に刺激を与えて活性化を促します。
脳の活性化は記憶力の低下予防や認知症の予防につながります。
③誤嚥対策
誤嚥とは
食物や唾液は、口腔から咽頭と食道を経て胃へ送り込まれます。
食物などが、なんらかの理由で、誤って喉頭と気管に入ってしまう状態を誤嚥(ごえん)と呼びます。
誤嚥は肺炎の原因ともなります。
歌うことで喉の筋力や腹筋が鍛えられ、誤嚥予防になります。
④口腔環境の良化
年を取るにつれて唾液の分泌量が減り、口腔環境は悪化していきます。
歌うことで唾液の分泌を促し、自浄作用と呼ばれる口の中を清潔に保つ働きの低下を防ぐことができます。
家族でチャレンジ!イントロクイズ
イントロクイズは、歌を前奏部分から流し、曲名を早く答えられた人が勝ちというゲームです。
曲を聴き、記憶をたどるため、脳の活性化にとても有効的です。
高齢者の方が懐かしいと感じる曲を選ぶとより楽しんでもらえるかもしれません。
例えば…
・川の流れのように / 美空ひばり
・上を向いて歩こう / 坂本 九
・涙そうそう / 夏川 りみ
・リンゴの唄 / 並木 路子
・ふるさと
などいかがでしょうか。
また、ご家族それぞれの年代に合わせた曲や誰もが知っている曲を混ぜると
家族みんなで盛り上がることができるでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
歌を聴くことや歌うことにはたくさんの効果があります。
この機会に日々の生活に歌を取り入れてみてはいかがでしょうか。
歌で楽しく健康に過ごしていきましょう!